家庭でできるシロアリ対策

シロアリ辞典

5章 シロアリQ&A

シロアリと群飛

シロアリ知識a

 ある時期になるとシロアリの巣から有翅虫が飛び出し、対になって新しい巣を造ることは、すべての種類のシロアリにみることができます。群飛(スオーム)のある数か月前に多数のニンフが分化し、成長して有翅虫になります。群飛の時期と環境条件は種によって一定しているそうで、湿度、温度、光線の状態などが適した時に群飛が始まります。
 有翅虫の群飛が近づくと、職蟻は脱出孔を造り、兵蟻の警戒する中を有翅虫は外に出て、付近の高い所に登り、そこから飛びたちます。キノコシロアリの仲間は、群飛のための特別な円筒を造ったりするそうで、中には開口部に小さな棚状の台を造り、そこから有翅虫が飛び立つものもあるのだそう。

<ヤマトシロアリ>
 ヤマトシロアリの群飛は、4~5月に行われることが多く、群飛のある数日前から職蟻は孔道を外に開け、ここに有翅虫と兵蟻が集まって触角を空中に出して動かす行動が見られるようになります。群飛は雨の後で快晴になったような暖かい日の午前10~12時頃に行われることが多く、群飛行動が始まると最初の数分で大多数のものが巣から出て、高い所から飛び始めます。この時には兵蟻も巣から出て警戒に当り、末期には職蟻も巣から出てきたり、ニンフも同様に出てきて、有翅虫が飛び立つ時と同じ動作で跳ねることがあるそうです。群飛が始まると、スズメ、カエル、アリなどが集まってきて捕食されたりもしますので、群飛末期には有翅虫の大部分が捕食されてしまうのだとか。
<イエシロアリ>
 イエシロアリでは、5月中旬にニンフから成虫になった有翅虫は、6~7月の温暖多湿な夕刻に群飛する事が多く、同一巣からの群飛は数回みられることもあります。群飛を開始する数時間前に、まず多数の兵蟻が巣の付近に脱出孔を造り、予定個所の内側付近で警戒態勢をとります。それから約1時間後職蟻によって順次開孔され、兵蟻は外に出て付近の警戒に当します。更に1時間を経て開孔が終ると、職蟻は孔内に姿を消し、有翅虫の脱出が始まります。有翅虫の群飛は薄暗くなった頃から1時間ほどみられ、電灯にも集まったりする性質もあるそうです。