家庭でできるシロアリ対策

シロアリ辞典

5章 シロアリQ&A

ヤマトシ口アリとは

シロアリ知識a

 ヤマトシロアリは日本において最も普通に見られるシロアリで、木造建造物の大害虫とされています。日本、韓国、中国と広く分布しており、乾燥と高温に弱く、また水を運ぶ能力がないので常に湿った木材の中で生活し、蟻道を加工して地中やコンクリートの表面などを移動します。建築物の場合、風呂場、台所、洗面所など水をよく使う場所に被害が多く、雨漏りや漏水などがあると建物上部まで被害が及ぶこともあります。

 ヤマトシロアリは特別に加工した固定巣は作らず、加害部の一部に生殖虫や幼虫が住んでいて、乾燥や30度を越える高温になると地下部や心材部などへ移動します。また冬の寒い時期にも同様の場所へ移動しますので、西日本での建物への加害は比較的暖かくなる時期の4~7月と9~10月に激しく、特に木材の湿る梅雨頃の加害が激しい傾向にあります。

 湿った木材の中に住んでいることが多いので加害部も腐朽し、食害部内面はイエシロアリに比べると不潔になっている場合が多く、環境が悪くなると適当な生活場所と餌を求めて、女王・王を中心に集団で移動する習性もあるそうです。

 1つのコロニーでの個体数はイエシロアリに比べて少なく、通常は1~3万匹程度。兵蟻の頭部は両縁がほぼ平行な円筒形で、点状の額腺開口があります。また、粘液は分泌せず、有翅虫は暗褐色ないし黒褐色で、前胸背板だけが黄色~橙白色をしています。
 群飛は通常4月下旬から5月にかけての日中、特に雨上がりの比較的温暖な晴天日の午前中に行われることが多いですが、東北地方や北海道では6月頃に群飛し、イエシロアリとは違い、灯火に集まる走光性もないそうです。