家庭でできるシロアリ対策

シロアリ辞典

5章 シロアリQ&A

イエシ口アリとは

シロアリ知識b

 イエシロアリは関東以西の太平洋側の海岸線に沿った温暖な地域で多く分布しており、世界のシロアリの内でも最も加害の激しい種としても知られ、いったん侵入されると建造物や立木に大害を与えます。

 建築物や床下、切株、樹幹などに塊状の巣をつくり、そこから蟻道を延ばして周辺の建築物や立木を加害します。1コロニーの個体数も通常数十万匹はいるそうで、大きいものでは100万匹にも達する程になるそうです。
 職蟻1匹当たりの食害量もヤマトシロアリより多いので、加害速度も速く、被害も激しくなります。巣や蟻道をつくる能力にもすぐれていて、大きな巣では直径1m以上、蟻道は長いものでは100m以上に及ぶこともあるそうで、発達したコロニーでは巣と加害個所との間に休憩所のような分巣をつくる場合もあります。

 また、水取り蟻道を延ばして結露や湿った土壊から水を摂取して運ぶ能力があるので、乾燥した木材でも湿しながら加害し、被害は建物全体に及んでいきます。
 建造物内では、漏水や結露などの水場があれば、地面と関係なく壁の中などに営巣しますので、鉄筋コンクリート造でも被害が出ることもあります。兵蟻は攻撃的で、巣や加害部をあけた場合には、職蟻は隠れ、兵蟻が表面に出て大顎を振りかざして攻撃姿勢をとり、捕まえたり危険を感じると頭部の額腺から乳白色の粘液を分泌し、噛みつきます。

 イエシロアリの群飛は一般に温暖多湿で風のない日、6~7月頃の蒸し暑い夕暮れから暗くなった頃に行われることが多く、走光性もありますので灯火に集まってきたりもします。