家庭でできるシロアリ対策

シロアリ辞典

5章 シロアリQ&A

白蟻被害/建築物

シロアリ知識a

 日本における建築物のシロアリ被害は主としてヤマトシロアリとイエシロアリによるものがほとんどです。両種は“地下(中)シロアリ”と呼ばれるもので、地中から蟻道をつくって建物に侵入し加害することが多く、建物の土台や床束、大引、根太、柱下部など建物下部材がまず加害の対象となることが多いです。土台の木材がすっかり食い荒らされてしまった場合、柱が宙に浮き、地震や台風のときに建物が倒壊する原因にもなります。
 土台が食い荒らされると、次にこれに接続して立っている柱が被害をうけることになり、被害が外部に面していると比較的発見しやすいですが、土台や柱の被害が床下側になっている場合は発見しにくく、気がつかない間に被害が進行してしまっている場合もあります。

 シロアリ被害は土台や束から大引、根太、床板、筋かいへと上部へ拡がり、床板から畳にまで及ぶこともあります。
 畳の被害の場合、普通は畳の表面は食い残しますので、気が付かない場合も多いのですが、強く踏んで「ふわふわ」と少しへこむ感じがあればシロアリ被害と疑って畳を上げて裏面を調べてみる必要も。別荘などで長く雨戸を締め切って暗くしておくと畳表面にまで及ぶこともあります。
 モルタル塗り建築物の場合には壁体内が多湿となる事もあり、被害に気付きにくいとともに、壁体内に営巣されたり、食害場所となったりすることも多く、窓台等も雨の吹き降りがかかるので意外に被害が多い場所になります。

 イエシロアリでは床下部材を水平的に食い荒らすばかりでなく、意外に早く垂直的に柱や間柱、筋かいなどを食い荒らし、天井裏にまで被害を拡張する場合もあります。
 また、イエシロアリは雨漏りや漏水、結露、水がかりなどの給水源があると、地下とは関係なく、梁材などに営巣し食い荒らすことも。木造建物は木組になっているので、地震や台風には強いとも言われていますが、被害材は表層部だけを残して内部はぼろぼろに食害されて折れそうになっている場合もあり、知らないうちに危険は状態になっていて、台風や地震により倒壊してしまう場合もあります。

またヤマトシロアリでも柱を登って天井裏にまで被害を及ぼすことがありますが、通常は床下部材からせいぜい窓台くらいまでを水平的に食害する習性となりますので、地上1.5mくらいの範囲にある用材がひどく食害されることが多いです。