家庭でできるシロアリ対策

シロアリ辞典

5章 シロアリQ&A

白蟻被害/ケーブル・電線類

シロアリ知識b

 建築物のほかに、ケーブル・電線類もシロアリに加害されることがあります。ケーブル・電線の場合、まずはじめは小さな円い食痕が認められ、さらに被害が進行すると、被覆材が食い破られて、内部の心線が露出し、雨水などが流入して事故につながる場合も。

 ケーブル類に対する生物の加害は意外に多く、シロアリをはじめ、ネズミ、コウモリガ、タマムシなど、多くの生物による被害が数多く報告されていて、これら生物による被害は、被害現場で加害中の生物を直接発見される場合はともかく、加害生物の正体を究明するには、その生物によって加害された材料に残された食痕が有力な手がかりとなるそうです。
 鉄道においても、ケーブルに対する生物の食害による障害事故が発生することもあり、これまでの被害はシロアリとネズミ、コウモリガによるものが多いそうです。

 ケーブル・電線類のシロアリ被害でも、イエシロアリとヤマトシロアリによるものが多く、なかでもイエシロアリによるものが多いそうです。一般にプラスチック被覆ケーブルにおけるイエシロアリの食痕は外観的に、初期のものは円く小さいですが、被害が進行したものでは帯状にかなり広く食害されます。また、ヤマトシロアリでは、イエシロアリのものに比べると食痕も小さく、円い小さな穴がぽつぽつと多数あけていくことが多いそうです。

 ネズミの食痕は種類や大きさ、ケーブル外被の材質、加害の程度などによって多少異なりますが、いずれも一定方向に直線状の鋭い歯跡がはっきり認められ、コウモリガの幼虫によるケーブルの食痕の場合には、幼虫の大顎によって強くえぐり取られた特徴ある食痕が認められるそうで、4本ぐらいずつ並んだ大きな歯跡がきわめて明瞭に見られるそうです。
 一方、シロアリの食痕は周縁部には食痕内部に向って鋭く引っかいた細長い歯跡が多数見られ、シロアリが食いちぎろうとして大顎の尖端で引っかいたもののようで、さきのコウモリガ幼虫の食痕のように大顎でえぐり取られたものではなく、食痕内部には歯跡による特定のはっきりした模様は見られないそうです。